九旬

 

かんざらしを語ると、島原が語れる。
昔から名物、このたび新名物。

生産者: 玉乃舎 稲田智久さん(いなだともひさ)


生産者の思い

 

元銀行員の稲田さん。一度は島原を出ましたが、地元に戻り島原の魅力を伝える仕事がしたいと考えました。島原の名物をつくりたい。そして名物をきっかけに地元が盛り上がってほしい。島原で長年愛されてきたかんざらし、「これだ」と思いました。

 

 

湧き水で冷やした白玉を、湧き水と蜂蜜でつくるシロップに浮かべていただくかんざらし。島原でしか食べられないことが、アピールポイントであり欠点でもありました。地元の商工所、役所、県にもかけあい、専門家を呼んで、ついにできた味です。

 

生産方法

 

島原を盛り上げるためにつくった商品だから、原料もつくる人も、地域にこだわります。自家用としてほとんど出回っていなかった島原のもち米。はじめはかき集めて500kg、今はかんざらし専用に2.5t仕入れるまでになりました。蜜につかう蜂蜜も、地元産。島原の乱のあと、人や産業のなくなった島原にろうそくをつくるためのハゼの木が植えられました。そのハゼの木の花から採れる貴重な蜂蜜が、さっぱりと甘いシロップの秘密。

 

 

そして島原の豊富な湧水が、白玉にもシロップにもたっぷり使用されています。かんざらしを語ることで、自然と島原の魅力について語れるのです。

 

見分け方

 

通常、白玉粉でつくるもちは、時間とともにかたくなるもの。食感だけでなく、味も落ちます。専門家に相談しながら、1年かけて実験をくりかえし、常温で日持ちのする白玉もちを開発しました。無理だろう、とも言われました。常温で送って、家で食べてもやわらかい。この技術を持つのは、玉乃舎だけ。

 

食べ方

 

島原の夏のデザート。シロップを冷蔵庫でよく冷やして、白玉を浮かべていただきます。白玉団子は、冷蔵庫に入れると固くなります。常温で保存してください。あたたかくしてもおいしい。一年を通して楽しめます。シロップに生姜やドライフルーツを加えるアイデアを、地元の高校生からもらいました。商品にもなっています。

 

 

いつかはぜひ、島原の風景の中で、食べてほしい。このかんざらしが、島原へ来るきっかけになればと思っています。

 

 




基本データ

NHKの全国放送でドラマ化(2019年2月放映)された「かんざらし」は、大注目のご当地スイーツです。その素朴な味は、年齢・性別問わずよろこばれています。島原市特産品新作展「優秀賞」受賞。発売するなりヒットし、7年間で累計40万食売り上げています。いちばんのおみやげだと地元でも太鼓判。常温発送できることからギフト需要も大きく、地元島原の活性化に一役買っています。


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