鹿児島の貴重な自然薯を、
とろろに仕立てて、全国へ。
生産者: 海外技協 西窪寛智さん(にしくぼおきのり)
生産者の思い
鹿児島の銘菓、かるかん。かるかんづくりには、米粉のほかに山芋、とくに自然薯を使用します。創業者が、ボーイスカウトの先輩が営むかるかんメーカーから要望をうけて鹿児島のいい山芋・自然薯を探すことになったのが、はじまりでした。プラント貿易が主でしたが、現在取り扱いの9割は食品、なかでも山芋の扱いは8割にものぼります。そうしていくなかで見つけたおいしい自然薯を全国で味わってもらいたいと、とろろなどの加工品を手がけるまでになりました。
生産方法
自然薯はとても貴重です。「自然」というだけあってもとは野生の希少な山の幸。栽培が難しく、生産する農家も少ない。鹿児島じゅうをまわって、いい農家と協力しています。そうしていくつかの農家から仕入れた自然薯を、とろろに加工。のどごしのよいなめらかさにこだわって、きめが細かくなるようていねいにすりおろしています。仕上がりは、まるでつきたてのおもちのよう。
1回使用分として40gに小分けしたことも、人気の秘密のひとつ。ごはんにのせるのにちょうどよい分量を見つけました。急速冷凍することで、解凍しても水っぽくなりません。風味や粘りが損なわれない冷凍技術を使っています。
見分け方
とくに鹿児島の自然薯は白い色味が美しく、すってもすぐ黒くなりにくいのが特徴です。農家から仕入れる際は、実がつまっているかどうかを見極めます。もともとかるかんは、使用する山芋の粘りが強いほどよくふくらみおいしく仕上がります。そのねばりの強さを見極める目が、とろろづくりにも生かされています。12月から3月が収穫のピーク。このときに、おいしい自然薯をたっぷり仕入れます。
食べ方
すりおろすのがたいへんなとろろですが、1回分使い切りパックなのでとても便利。もうひとつの九旬・うなぎといっしょにごはんにもって。やはりアツアツごはんによく合います。とくに夏ならば、出汁でのばして、そうめんのつけつゆにしても。とてもなめらかなので、麺によくからみます。また、わかめやタコの酢の物に合わせると、さっぱりといただけます。手間はかかりますが、磯辺揚げにすると、ビールが進みます。お客様のなかには、お好み焼きに入れるのが好きという方も。
基本データ
鹿児島県産の自然薯だけをとろろにし、40gの小分けにして冷凍加工。消化酵素のジアスターゼ(アミラーゼ)を含み、消化によい。自然薯ならではの濃厚な味わいともっちりとした粘り気が楽しめる。あまりのおいしさ・つかいやすさに感動して、ネット中のクチコミを集めてレポートしてくれたお客様もいらっしゃいます。