
「ありがとう」を込めた、甘み豊かな一粒。熊本生まれの「苺粋晶」
生産者: 苺乃ゑびす屋 中川 麻耶さん・大暢さん(なかがわ まや・ひろのぶ)
海と山、太陽がはぐくむ天水の苺

熊本県玉名市天水町。熊本県北西部に位置する、紺碧の海と緑深い山々に抱かれた自然豊かな地域です。
温暖な気候とあたたかな太陽の光、そして澄んだ水が、この地の農業を支えています。
みかんの産地として知られるこの地域ですが、苺づくりも地域を支える作物の一つ。
ハウスの中では、丹精込めて育てられた苺が鮮やかな赤に色づき、甘い香りを漂わせています。
この地で苺農家を営む中川 麻耶さんは、仕事の合間に立ち寄る漁港からの景色が一番のお気に入り。
晴れの日も雨の日も曇りの日も、海と空はそのたびに違った表情を見せ、新たな魅力に気づかせてくれるといいます。
自然に寄り添うこの環境こそが、おいしい苺を育てる原動力です。
助け合いから始まった挑戦

苺農家を営む中川 麻耶さんと大暢さん。ご夫婦で三代目として農園を受け継ぎました。
大暢さんの父もまた農園を継ぎ、家族を支えてきました。家族の絆を大切にする家庭で育った大暢さんにとって、農園を継ぐことは自然な選択だったといいます。
農園の歴史はみかん栽培から始まりましたが、「いちごをやりたい」という大暢さんの一言が転機となり、新たな挑戦が始まりました。当初は右も左も分からない状態だったものの、地域のいちご農家から畑を借り、苗づくりを教わるなど、多くの支えを受けながら歩んできました。
かつて支えられた恩義を胸に、「今度は自分たちが苺で恩返しをしたい」という想いが二人の原動力となっています。
一粒の苺を通して、大切な人へ「ありがとう」を届けたい。
そんな願いが、この苺には込められています。
一粒に込めた恩返し。気品あふれる「苺粋晶」

天水の豊かな大地と、やわらかな朝日に育まれて誕生した苺乃ゑびす屋の「苺粋晶」。
「愛情」の石言葉をもつストロベリークォーツ(苺水晶)と、人の助けになるようにと願いを込めた息子の名から「粋」の字を取り、名付けられました。
苺粋晶は、3Lサイズを中心としたふっくらと大きな果実が特徴。
時間をかけてゆっくり熟すことで、果肉には濃厚な甘みがのこり、おだやかな酸味との調和を楽しめます。箱を開けた瞬間に広がる芳醇な香りと、艶やかな見た目も魅力的です。
厳しい選別を経たその品質は、海外でも高い評価を受けています。

苺づくりの要となるのが、独自の土づくり。
夏の間もハウスのビニールを外さず、さらに土壌をビニールで覆う「二重ビニール」の熱処理を行っています。除草剤に頼らず、太陽の熱で土壌を整えるこの工程が、安心・安全な苺づくりを支えています。

また、受粉を担うミツバチの存在も欠かせません。
愛情深く育てられた蜂たちが元気に飛び交うことで、形の整った甘い苺が実ります。
麻耶さんは「大切なうちの従業員なんです」と、笑顔で語ります。

苺づくりで最も神経を使うのが、苗づくりの工程です。
病気が入り込めば、その後の栽培に大きく影響します。水の管理も繊細で、水のやりすぎも乾燥も禁物。過不足のない状態を保つために、一年を通して向き合い続けています。
こうした積み重ねが、苺一粒一粒の品質を支えています。
そんな苦労の末に実った苺は、形が崩れた規格外品も無駄にはしません。
冷凍しても甘みが際立つ品種「恋みのり」を活かしたアイスや、大暢さんお気に入りの「けずりいちご」など、素材の持ち味を生かした商品づくりにも取り組んでいます。

「ご縁」を大切にしながら、誰かの笑顔に寄り添える一粒を作り続けること。
苺乃ゑびす屋は、これからも一粒一粒に向き合いながら、その味わいを届けていきます。
美味しい食べ方
苺本来の味を堪能するなら、まずはそのままで。
食べる少し前に冷蔵庫から出し、常温に戻すと甘みがより際立ちます。
冷凍苺をスライサーで削る「けずりいちご」に練乳をかけるのも、大暢さんおすすめの楽しみ方です。
基本データ
熊本県玉名市天水町の苺農園。
苺乃ゑびす屋公式HP:https://www.ichigonoebisuya.com/
苺乃ゑびす屋Instagram:https://www.instagram.com/ichigo_no_ebisuya/
