九旬

 

3つの原料、2日間。
島原で100年つづく、老舗の手延べそうめん。

生産者: 小林甚製麺 青島公明さん(あおしまくにあき)


生産者の思い

 

もともと小麦の産地である島原。水がきれいなことも相まって、島原はそうめんの製造がさかんです。島原の乱以降の移民のなかに小豆島出身の者があり、そうめん製造方法を伝えたという説もあります。小林甚製麺のルーツは、250年以上前の明和元年。創業は明治41年。100年つづく製麺所です。先代からずっと、よそには出さず地元島原のそうめんとして売ることにこだわってきました。

 

生産方法

 

小麦粉は、独自のブレンド。なめらかながらコシがあり、風味のよい麺に仕上がります。島原自慢のきれいな水は、麺づくりに邪魔にならないようミネラル化して使用。熟成のキモとなる塩も、ミネラル度の高い五島灘の海塩を使用しています。

 

 

朝5時ころからこねはじめます。午前中は、うどんくらいの太さまでこびき作業を行います。午後もひきつづき手延べを行い、一昼夜かけて乾燥させます。もともと昔は、天日で行っていた作業。現在も、ボイラーの熱風ではなく、自然に近い冷風で乾燥させるため時間がかかります。翌日やっと切り上げ作業に入ります。

 

 

生産のピークは、気候のよい11月から3月末。温度と湿度を見ながら調整し、通年でつくっています。

 

見分け方

 

手延べそうめんは、捏ねがポイント。麺師の長年の勘とデータにより、その日の温度と湿度によって塩水の度数を調整し、丹念に捏ね上げ、各工程ごとに熟成を行い、延ばしを繰り返し2日間掛けてじっくりと作り上げた素麺が、小林甚製麺の特徴です。だから、コシが違う。原材料表示を見ると、小麦粉・塩・油と、たった3つしか書いていないことに驚きます。少ない材料で、時間をかけるからこそ、おいしいそうめんができあがります。

 

食べ方

 

小林甚製麺のそうめんは、細め。1分半~2分茹でていただきます。青島さんが個人的にお気に入りだといういただき方は、しっかり冷やしたあごだしスープと柚子胡椒でいただくというもの。夏にうれしい清涼感、あごだしの強いうまみとそうめんのコシによるしっかりとした食べ応えがあります。麺自体の風味がよいため、サラダにしても。




基本データ

地元に根差した、100年続く島原手延べそうめんの製麺所。地元百貨店でも取り扱われ、浜屋や岩田屋でオリジナル商品も開発。とくに夏のお中元の定番のひとつで、「夏のギフトでいただいておいしさにおどろき、以来自分で購入している」「毎年夏がたのしみ」というお客様も多い。


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